ウッドデッキのお手入れ |ブログ|株式会社ノエル 岐阜県の外構設計・
デザイン事務所
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ウッドデッキのお手入れ

ウッドデッキのお手入れ

施工直後のウッドデッキや外構は大変綺麗な状態ですが、この状態を長持ちさせるためには、お手入れが必要になります。

特にウッドデッキは、幅広い面積が直射日光や風雨にさらされますし、素足で歩くこともあるので、特にこまめなお手入れ、メンテナンスが欠かせません。

ウッドデッキや外構のお手入れ方法について見ていきましょう。

 

ウッドデッキ

ウッドデッキ

 

ウッドデッキの材料と特徴

 

ウッドデッキのお手入れ方法は、使われている材料により異なります。

ウッドデッキは、大きく分けると天然木と人工木によってつくられています。

 

天然木とは、文字通り、本物の木で作られています。木材にも様々な物があり、ハードウッドと呼ばれる耐久性、耐水性、耐腐朽性に優れた木材や、加工がしやすいソフトウッドと呼ばれる木材があります。

 

ハードウッド……ウリン、アマゾンジャラ、イペ、セランガンバツなど

ソフトウッド……ヒノキ(サイプレス)、杉、SPF、アコヤ(アセチル化処理木材)など

 

天然の木材なので、屋外で直射日光や風雨にさらされることによる劣化は避けられません。色褪せも生じますし、腐ることもあります。シロアリの被害が発生することもあります。

ウリンなどのハードウッドは耐用年数30年以上とされていますが、お手入れが全く必要ないわけではありません。

ソフトウッドも防腐加工が施されていれば、耐久性は高いですが、ハードウッドに比べると劣化しやすく、お手入れを怠ると耐用年数が短くなります。また、定期的な塗料の塗り直しが必要になります。

 

人工木のウッドデッキは、樹脂でできたウッドデッキのことです。

見た目や触った感覚は、木材に似ていますが、実際には、木材と樹脂を原料に人工的に作られています。

天然木と異なり、色褪せしにくく、腐らないという特徴があります。定期的な塗料の塗り直しも必要ありません。ただ、お手入れが全く必要ないわけではありません。

 

 

 

ウッドデッキのお手入れ

 

ウッドデッキのお手入れ方法としては、日ごろからできるお手入れと本格的なお手入れがあります。

日ごろからできるお手入れ

 

・ほうきやブラシで砂ぼこりや枯葉をはく。

ウッドデッキに積もる砂ぼこりや枯葉は、そのまま放置すると、ウッドデッキの劣化を早めます。砂ぼこりや枯葉に含まれる腐朽菌が、木を腐らせてしまうためです。

人工木の場合でも砂ぼこりや枯葉は汚れやカビの原因になります。日ごろから、ほうきやブラシで砂ぼこりや枯葉を取り除いておきましょう。

 

・ブラシで水洗いする

ウッドデッキの汚れが目立ってきたら、ブラシで水洗いします。苔のようなものが生えてきたときも、ブラシでこすり落としましょう。ブラシでの水洗いの頻度は、シーズンごと。年に4回程度は行いたいものです。

 

 

ウッドデッキの本格的なお手入れ

 

・高圧洗浄機を使った水洗い

ブラシでの水洗いだけで汚れが落ちない場合は、高圧洗浄機を使った洗浄を行いましょう。

そのうえで、汚れが落ちない部分は、汚れの種類に応じて洗剤でこすり落とします。

一般的な汚れは、台所用の中性洗剤で落とせますが、それでも落とせない汚れは、木材用洗浄剤などで落としましょう。

洗剤でも落とせない汚れや落書きの跡などは、サンドペーパー(紙やすり)でこすって落としましょう。

 

 

天然木のウッドデッキのさらに本格的なお手入れ

 

天然木のウッドデッキの場合、木材の種類によっては、数年ごとに保護塗装の塗り替えを行う必要があります。

ウリンなどのハードウッドの場合は、基本的に塗装は必要ありませんが、ヒノキや杉などのソフトウッドの場合は、塗装を行わないと、数年で木材が腐り始めます。

塗料の塗り替えは、おおむね3年ごとに行うのが望ましいですが、塗装の耐用年数やお住いの地域の気候、環境により異なります。

 

・塗料の塗り替え方法

塗料の塗り替えの際は下準備が必要になります。

まず、ほうきやブラシで砂ぼこりや枯葉を取り除いた後で、高圧洗浄機などで本格的な水洗いをし、十分に乾燥させます。さらに、塗料を均一に浸透させるために電動サンダーやサンドペーパー(紙やすり)などを使い、表面をならします。

その後で、塗料を塗ります。塗装の説明書などに塗り方が書かれていると思いますから、その説明に従って施工してください。

下準備が必要ですし、塗料を塗った後の乾燥も必要なので、天気予報を見て、一週間程度、雨が降らない時期を狙って施工したいものです。

 

・天然木のウッドデッキに塗る塗料の種類

ウッドデッキに塗る塗料は、ウッドデッキ用塗料として市販されているものを利用しましょう。木材の内部に塗料を浸透させる浸透型と呼ばれる塗料です。木の表面に造膜を作るニスやペンキとは違うので注意してください。

一般的には、ウッドデッキに塗る塗料は、オイルステインと呼ばれるものです。

オイルステインには水性と油性があります。

塗料を塗るのが初めての方は、施工しやすい水性のオイルステインを選んでおきましょう。

油性のオイルステインの方が耐久性は高いですが、慣れていない方だと取扱いが難しいです。

また、一度、油性のオイルステインを塗った後は、今後の塗りなおしでは必ず、油性のオイルステインを塗る必要があります。油性のオイルステインを塗った木材には、水性のオイルステインが浸透しないためです。

面積が広かったりして、自分で塗ることが難しいとお思いでしたら、専門業者に依頼することも検討しましょう。

 

 

その他の外構のお手入れ

 

お手入れが必要な外構は、ウッドデッキだけではありません。天然木を使った外構であれば、ウッドデッキ同様に塗料の塗り直しが必要になることもあります。

天然木以外の材料でできている外構も、定期的な水洗い等が必要です。

 

 

門柱や門扉のお手入れ

 

来客が最初に見る場所なので、日ごろからお手入れを欠かさないようにしたいものです。

門柱や門扉は、多くの場合、アルミが用いられています。アルミは錆びにくいですが、汚れが付いたり、苔のようなものが生じることはありますから、定期的な水洗いをしましょう。

また、アルミ製でも部分的にスチールが用いられていることもあります。例えば、地面に差し込む落とし棒などは、スチール製になっていることもあります。

こうした部位は、長い年月が経過する間に錆びてしまいますので、数年ごとに錆びをサンドペーパー等でこすり落とし、防錆塗料などを塗ってお手入れしたいものです。

 

・アルミ製の門柱や門扉も錆びることがある?

アルミ製の門柱や門扉は、錆に強いですが、全く錆びないわけではありません。白さびと言い、色あせのような状態になることもあります。

アルミに白さびが生じた場合は、錆びをサンドペーパー等でこすり落とし、金属用塗料を塗る必要がありますが、スチールと違い塗装が難しいので、専門業者に依頼することも検

討すべきでしょう。

 

 

カーポートのお手入れ

 

カーポートも柱や枠組みはアルミでできているため、錆びにくいものが多いです。ただ、汚れが付いたり、苔のようなものが生じることはありますから、定期的な水洗いをしましょう。

また、パネルの部分は多くの場合、ポリカーボネートが用いられています。汚れは雨水によって流れますが、鳥の糞などが付いている場合は、脚立などに上り、ブラシでこするなどして汚れを落としましょう。

慣れていない人がカーポートの屋根に直接上ると、ポリカーボネートが破損することがありますし、転落の危険もあるので注意してください。

裏側は、雨がかからず、汚れが流れないため、定期的に水洗いして汚れを落とす必要があります。脚立や伸縮ポールなどを用いて、掃除しましょう。

また、カーポートには雨どいが設置されています。雨どいの部分は、葉っぱやごみがたまることで、詰まることもあるため、定期的に点検する必要があります。

 

ポリカーボネートが破損したり、色あせてきた場合は、ポリカーボネートの交換工事が必要です。

ポリカーボネートの耐用年数は約10年とされているので、10年を目安に交換工事を専門業者に依頼しましょう。

 

 

駐車スペースの地面のお手入れ

 

駐車スペースの地面は、コンクリートが施工されていたり、タイル、レンガが敷かれていることが多いと思います。

コンクリートやタイル、レンガは劣化しにくいですが、ごみや砂ぼこり、枯葉などが溜まると、汚れてしまうため、定期的な掃除が必要です。ほうきとちりとりを使って掃除してください。

また、汚れやコケのようなものが目立つようになったら、ブラシでの水洗いを行いましょう。

 

土が露出している部分は雑草が生えるので定期的な草むしりが必要です。

砂利が敷かれている場合もその下は土ですから、雑草が生えてくることがあります。雑草が根付いたり大きくなってからでは抜くのが大変なので、小さいうちに抜き取るなどしてこまめに手入れしましょう。また、砂利の下に敷かれている防草シートなどが劣化している場合は、交換する必要があります。

 

 

外構フェンスのお手入れ

外構フェンスとしては、コンクリートブロックの他、アルミや人工木のフェンスのほか、メッシュフェンスが用いられていると思います。

コンクリートブロックの場合は、特に手入れは必要ありません。汚れや苔などが目立つ場合は、水洗い等により落としましょう。

アルミや人工木のフェンスも、水洗いにより汚れを落とすのが基本です。

メッシュフェンスは、アルミ製の他、スチール製のものが用いられていることもあります。

どちらも水洗いにより汚れを落としますが、スチール製の場合は錆が発生することもあります。

スチール製のメッシュフェンスは、スチールの心材を樹脂で皮膜して作られているため、錆が生じたということは、樹脂が傷などで剝がれた可能性があります。そのまま放置すると錆が進行してしまうため、樹脂が剝がれた部分を補修してやる必要があります。錆を落としたうえで、メッシュフェンス用の保護塗料を塗って補修しましょう。

 

 

外構は家の顔、ウッドデッキは家族の憩いの場

 

門柱や門扉、カーポート、駐車スペース、外構フェンスは、道路に面していることが多く、「家の顔」と言えます。

綺麗な状態を維持するためには、定期的なお手入れやメンテナンスが必要になります。

また、ウッドデッキは家族の憩いの場です。気持ちよく使うために、やはり、定期的なお手入れやメンテナンスをしてあげましょう。