2020.12.05
メンテナンスが最低限で済む外構をつくる5つのポイントについて。エクステリアを最小限の負担で最大限に楽しむ!
岐阜県にて外構と庭の設計を専門としているノエル岐阜店です。
外構を設計する上でお客様から多く寄せられる要望の一つに『ローメンテナンスな外構』というものがあります。
美しい外構というのは何時の時代も人気なものですが、一方でいくら美観に優れていても数日毎のメンテナンスが不可欠なようではとても忙しい現代人の手には負えません。
そういうわけでお客様からはメンテナンスが不要な外構を望まれることが多いのですが、さすがに全くメンテナンスが必要ないエクステリアというのは中々難しいものがあります。
とはいえ、ちょっとした工夫を凝らすことでメンテナンスの手間や間隔を大きく低減させることが可能なのは事実。
今回はその外構メンテナンスの労力を削減できるポイントについて軽くご紹介していきたいと思います。
1.植栽は外構のテーマを表現できる最低限に厳選してまとめる
エクステリアの分野において最も面倒な手間を増やすのは植栽部分です。
たしかに色とりどりの植物に囲まれたナチュラルガーデンは魅力的ですが、だからといって何も考えずに植えまくると確実に後悔することとなります。
植物は当然ながら世話が必要な生き物ですので、面倒だからと放置すればすぐに枯れてしまって景観を損ねたり、あちらこちらに新しい芽が生えてきて対応に頭を抱えることがあります。
さらに植栽を植えるには当然ながら土が露出したスペースが必要となるわけですが、こういった部分は雑草がニョキニョキと生えてくるポイントでもあります。
とにかくメンテナンスを削減したいという方の場合はこういった土の露出した部分を減らすことも重要となってきます。
植栽は植木鉢や花壇を活用することでも表現することができますし、シンボルツリーだけでも十分な自然味を加えることができますので、土の部分を減らしていくというのもローメンテナンス化のポイントとなります。
もちろんナチュラル・ガーデンなどナチュラルテイストの強い外構を希望する場合はこの限りではありませんが、ローメンテナンス化を何よりも重視する場合は土の露出部分を減らすことを意識しても良いでしょう。
植栽の種類も多彩であれば良いというわけではありません。
和風外構だからといってひたすら和風な木を植えるより、その庭にぴったりのシンボルツリーとちょっとしたアクセントとなる植栽を並べるだけで十分な場合があります。
どちらが正解とは安易に言えませんが、ローメンテナンスという観点においては最低限にテーマを表現できる植物選びが重要となるでしょう。
2.人工芝や舗装・タイルによる地面づくりでローメンテナンス化
土の露出を最低限にするというのは前項でも触れた通りですが、具体的な方法はどのようなものになるでしょうか。
まず、人工芝です。
天然芝には天然芝の魅力があり、自然気のある活き活きとした緑は天然芝にしか表現できません。
ですが天然芝は人工芝に比べるとメンテナンスの手間が向上してしまうという難点があります。
今回の記事ではローメンテナンスがポイントとなりますので、その観点においては人工芝に軍配が上がります。
人工芝は庭全体に緑を表現し、足腰の負担を和らげてくれる効果があります。
土の露出も抑えるためにローメンテナンス化にも貢献し、天然芝と違って人工芝自体の世話の手間はほとんどかかりません。
なのでローメンテナンスを意識するのであれば人工芝は非常に心強い味方となってくれるでしょう。
天然芝を人工芝に張り替える依頼のほとんどはメンテナンスの手間を削減する目的でご依頼されています。
また、土の露出を減らすという点でおいてはタイル・コンクリート・レンガを活用して舗装するというのも手です。
これは多くの庭や外構において用いられている手法で、地面をしっかりと覆うことで雑草などが生い茂る環境を防いでいきます。
当然ながら全面に舗装を行う都合上どうしてもコストは向上してしまいますが、非常に効果的なローメンテナンス化の手法となっています。
今では土とほぼ同じ感触の舗装材などもあり、雑草抜きという外構の宿敵とお別れする手段も増えています。
3.ウッドデッキは高品質な素材かタイルテラスに変更して対応する
安価な素材のウッドデッキは腐敗が進行しやすかったり、破損が生じやすかったりします。
ウッドデッキは魅力的な外構製品ですが、低品質なものはメンテナンスを何度も行わなければすぐに使いものにならなくなってしまいます。
ノエル岐阜では高品質な素材を使ってのウッドデッキ施工を提案しておりウッドデッキのメンテナンス性を気にされる方はあまりいませんが、全てのウッドデッキが同様であるとは言えません。
ウッドデッキのメンテナンス性が気になる場合はタイルテラスを設置するのも良いでしょう。
一般的にウッドデッキよりもタイルテラスのほうが耐久性が高く、メンテナンスの手間もかかりにくいです。
ウッドデッキは正直なところほとんどが素材の質と種類によって左右されますので、良いものと悪いものとの差が激しく安定しません。
一方でタイルテラスは多くの場合が高い耐久性とローメンテナンスな特性を持っていますので、ウッドデッキよりも手間がかかるということはあまりないです。
耐久性やメンテナンス性という面だけ見れば良いものと悪いものの差も小さく、ウッドデッキほどの上下の差は感じられないのが一般的です。
もちろんウッドデッキには素材毎の異なる質感による魅力や、手間がかかっても美しい自然的なオブジェクトという魅力があるのですが、ローメンテナンスにこだわるのであればタイルテラスがオススメです。
まとめ
以上がエクステリアのローメンテナンス化についての記事です。
今回記述したのはあくまでもローメンテナンスという観点のみを重視しての内容ですので、デザインやテーマといった別の観点ではまた異なる見解となります。
たとえば人工芝はメンテナンスを大きく削減してくれますが、天然芝には独特の雰囲気と魅力があります。
ウッドデッキもタイルテラスよりコストが安いものが多く、また質感も素材ごとに大きく異なってそれぞれに味わい深い面白さがあります。
外構の良い悪いはメンテナンス性だけでは決まりませんので、あくまでもこれらはローメンテナンスな外構をつくるためのちょっとしたポイントでしかないことを注意してください。