カーポートSC完全版 |ブログ|株式会社ノエル 岐阜県の外構設計・
デザイン事務所
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カーポートSC完全版

カーポートSC完全版

 

 

 

 

カーポートの理想的な高さ、幅、温度

 

カーポートの高さは、標準で2メートル20センチ(標準柱H22)、やや高めだと2メートル50センチ(ロング柱H25)、一番高くて2メートル80センチ(H28柱)と言ったところです。カーポートSCシリーズもこの3サイズから選べます。

もちろん、カーポートの高さは、お客様が所有する車の高さに合わせて決めることになりますが、一般的な自家用車であれば、全高は2メートルに収まっています。全高が2メートルを超える車は、トヨタのハイエースワゴンのような送迎用の大型車ぐらいです。

一般的には、標準の高さである標準柱H22を選んでおいて問題ありません。

 

念のため、高めのロング柱H25を選んでおいた方がいいかな。という選択は避けた方が無難です。

カーポートが高いと雨が吹き込みやすくなりますし、日差しが入りやすくなって、カーポートを設置した意味が無くなってしまうからです。

カーポートSCシリーズで設定されている標準で2メートル20センチという高さは、車の全高とカーポート設置の効果を配慮した絶妙な高さなのです。

 

カーポートSC導入の利点は、屋根材がすべてアルミで構成されているために、直射日光を完全に遮ってくれることです。これにより、夏場に車内が高温になることを防ぐことができます。

夏場、車を屋外に置いた場合、ダッシュボードの表面温度は80.0℃にも達します。一般的なポリカーボネート屋根の下でも60.8℃になります。カーポートSCの下であれば、37.6℃に留まるという実験結果が出ています。

温度上昇を防ぐ効果は、カーポートの幅が広ければ広いほど大きくなります。

 

カーポートSCシリーズは、サイクルポート用や車1台分の小さめのサイズから車3台用の大型サイズまでバリエーションが豊富です。

うちは車2台だけど、3台用のカーポートSCを導入しようかなという選択もありです。

カーポートを広々と使えますし、車の出し入れも楽になりますし、玄関周りを合わせた統一感のあるファサードエクステリアを演出できます。

例えば、雨の日、玄関先で傘を差したり、雨に叩かれながら、車まで走っていませんか?

それなら、カーポートの屋根を玄関先まで延長してしまえば、雨の日でも傘を差さず、濡れることなく、車にたどり着けますよね。

カーポートの屋根が広ければ広いほど、雨に濡れることなく、乗車できる。たくさんの荷物を運ぶ必要がある場合などは、大変助かると思います。しかも、広いほど、車の出し入れも楽ですよね。

そうしたことを考えれば、せっかく、カーポートSCの導入を検討しているなら、単に車を保護することだけでなく、乗車や出し入れのしやすさも考えて、広めの面積で設置した方がよいのではないでしょうか。

 

 

カーポートSCの耐久性と品質(積雪や台風など)

 

カーポートSCは、屋根材も含めて主要なパーツがアルミで構成されています。ポリカーボネートの屋根材だと経年劣化や汚れが目立ちやすいですが、アルミの屋根材ならば、耐久性の面でも優れています。

また、積雪や台風にも比較的強い設計になっています。

積雪については一般的なカーポートSCならば、20センチまで耐えられる設計になっています。

また、耐風圧強度も風速42m/秒まで耐えられる設計になっているため、よほどの台風が到来しない限り、心配する必要はありません。

積雪を考慮する必要がある場合でも、「カーポートSC 1500」という特別仕様のパッケージを選べば、積雪50センチ、耐風圧強度も風速46m/秒まで耐えられるようになります。

カーポートは、柱だけで屋根を支えていることが多いので強固な基礎と頑丈な柱が必要です。その上、できる限り屋根材が軽い方がよいわけですね。

カーポートSCの場合、わずか40mmの薄さのアルミの屋根材だけのシンプルな作りなので、他の商品と比べても屋根材が軽い点が注目されます。

そのために、後方支持、側面片支持と言った、柱が邪魔にならず、広い屋根を確保できる形での設置も可能となっています。

 

車の保護について(サビ、傷、破損など)

 

 

車を屋外に駐車していた場合は、風雨や紫外線を含む太陽光を常時浴び続けることになります。車には、強固な塗装が施されているとはいえ、サビなどが生じやすくなり、劣化が早まってしまうことは避けられません。

特に紫外線は、車の塗装を劣化させる最大の原因ですし、夏場に車内が常時高温にさらされ続ければ、内装の劣化も早まります。

カーポートSCは、アルミの屋根材により、太陽光を完全に遮断できる点において、車を保護する性能が極めて高い点が注目されています。

 

リクシルのカーポートSCは美観と実用性を両立させることができる

 

カーポートの商品は各社から出ていますし、LIXIL(リクシル)も様々なカーポート商品を販売しています。

その中でも、カーポートSCがとりわけ注目されているのは、4つのデザイン賞を受賞したデザイン性の高さと、シンプルな実用性にあります。

柱と屋根材といった主要な部材をアルミで構成することにより、サビや屋根材の色あせとは無縁で、美観を長く保つことができますし、屋根そのものを構造材とする中骨レス構造により、わずか40mmという薄い屋根材でありながら、直射日光を完全に遮り、風雨を防ぐのに十分な性能を発揮しています。

雨樋さえも屋根と柱に内蔵することによりどこにあるのかが一見して分からないほどにシンプルですし、下から見上げても、ネジやボルトがどこで留めてあるのか見えない工夫が施されています。

リクシルは「カースペースにノイズを生まないデザイン」を追及したと表現しています。まるで一枚のアルミ板が空中に浮かんでいるような雰囲気です。

※4つのデザイン賞(2017 グッドデザイン賞BEST100、German Design Award(ドイツデザイン賞)、2018年度iFデザイン賞、JIDAデザインミュージアムセレクションvol.19選定)

カーポートSCが似合う家は?(色、外観、土地)

 

 

カーポートSCはそれ自体がシンプルでありながらデザイン性の高い商品です。

一台用よりも、二台用、三台用のカーポートSCの方がファサードエクステリアが引き立ちます。

特に注目したいのが、二台用と梁を延長するタイプです。

延長した梁の部分を玄関アプローチの一部として活用することができます。さらに、延長した梁にダウンライトを設置することで、夜間の玄関アプローチを引き立たせることができます。

カーポートSCが似合うのは、建物が敷地の奥にあり、道路に面した敷地が広い場合です。

広い敷地の上を全面的に覆う形で、二台用、三台用のカーポートSCを設置すると高級感のあるファサードエクステリアになります。

このように面積の広いカーポートSCを設置する際は、建物との一体感を演出することが大切です。

ナチュラルシルバー、ブラック、シャイングレーと言ったあえてアルミ感を打ち出した色合いもあります。建物の外壁の色がホワイト系だったり、金属サイディングを使っているような場合は、特に、なじみやすいでしょう。

建物の外壁の色がホワイト系で、窓枠や玄関の色がブラック系であれば、カーポートSCも屋根材をナチュラルシルバー、柱をブラックという組み合わせにするとよいでしょう。

また、建物が和風に近いデザインだったり、玄関先などの軒天が木目の場合でも、天井面をナチュラルな木調色としたカーポートSCを設置することで建物との一体感を生み出すことができます。

建物や景観に合わせて、様々な色を選択することができます。どのような色合いがよいか迷っている方はお気軽にお問い合わせください。ご提案させていただきます。

カーポートSCに限りませんが、カーポートを設置できるのは、原則としてフラットな土地に限られます。傾斜地や段差のある土地に設置することは難しくなります。

それでも、駐車スペースがフラットであれば、駐車スペースだけを覆う形で一台用のカーポートSCを設置できることもあります。

現場の状況によりますから、興味をお持ちいただけたら、お問い合わせいただければと思います。

 

 

カーポートSCをおしゃれにライトアップさせる方法

 

カーポートSCの屋根材は、アルミなので、日差しが入りません。そのため、屋根の下は日陰ということになりますが、夜間は陰気な感じになってしまうと心配する方もいらっしゃるかもしれません。

カーポートSCは、屋根や梁にLEDライトを埋め込むことができる設計になっています。

これにより夜間はおしゃれにライトアップさせることができますし、曇りがちな天気の日でも陰気な感じになることはありません。

カーポートSCのライトは、蛍光灯のような物がむき出しになっているわけではありません。

ライトもアルミの屋根材と一体となって組み込まれていて、昼間はライトが設置されていることに気付かないほどです。

具体的には、シームレスラインライトと言い、屋根材のラインに沿ってビルトインされたフラットな納まりとなっています。

駐車するスペースを線引きするような形でシームレスラインライトを設置すると、おしゃれですし、夜間の車庫入れの目印になるでしょう。

また、玄関アプローチへ誘導するような形でシームレスラインライトを設置するのも見栄えが良いのでおすすめです。

シームレスラインライトだけでは十分な明るさを確保できない場合でも、見た目がすっきりした丸いダウンライトを屋根や梁に埋め込むこともできます。

このようにして設置したライトは、スタンドや柱に設置した入切スイッチで操作することもできますし、人感センサを埋め込むことで、自動的にON-OFFすることもできます。

 

 

 

カーポートSCのメンテナンス方法

 

 

カーポートは定期的なメンテナンスが必要になります。ポリカーボネート屋根の場合は、屋根に落ち葉がたまっていたり、鳥の糞が付いているような場合は見栄えが悪いので、すぐに掃除する必要があるでしょう。

また、雨樋に落ち葉が詰まると雨水が流れなくなってしまうため、雨樋も定期的にゴミを掻き出すなどのメンテナンスを行う必要があります。

 

カーポートSCの場合は、アルミの屋根材なので、屋根に落ち葉がたまっているか、鳥の糞が付いているかと言ったことは、地上から見上げただけではわかりません。もちろん、二階から見えてしまうこともありますが、見えなければ気にしなくていいという点で精神的には楽と言えるでしょう。

大抵の汚れは雨とともに流れます。

ただ、カーポートSCの雨樋は、柱と一体となっている関係上、仮に落ち葉などで詰まってしまうと、取り除くのが大変になるのではないかと懸念される方もいらっしゃるかもしれません。

しかし、その点もほとんどの場合、心配する必要はありません。

というのは、カーポートSCの雨樋は、落ち葉などが入りにくく、詰まりにくい構造となっているためです。

仮に落ち葉が雨樋内部に残ってしまう場合でも、雨樋内部の構造がストレートになっているので、上からホースなどで水をかけてやるだけで、落ち葉も自然に水と共に流れ出る仕組みになっています。

カーポートSCはメンテナンスの面でも大変優れています。

 

駐車場のプライバシー保護について

 

カーポートSCは、柱と屋根だけですから、道路からは玄関先まで完全に見渡すことができてしまいます。

そのため、道路からのプライバシーを確保することは難しく、オープンなファサードエクステリアになります。

屋根がアルミにより完全に遮光されるために、とりわけ夜間は、薄暗くて防犯面で心配される方もいるかもしれませんが、その点は、屋根にライトや人感センサを埋め込むことにより解消できます。人が入れば自動的にライトが点灯するようにしておけば、何もない状態よりも防犯面では優れていると言えるでしょう。

 

そして、隣地からのプライバシーを確保する目的であれば、柱にサイドスクリーンを設置することで、視線をカットすることができます。

屋根部分と同じ色合いのサイドスクリーンにより、ガレージと同じような佇まいになります。横からの風雨も防ぎやすくなりますので、その目的で設置するのもよいでしょう。

 

まとめ

 

カーポートSCを設置するに当たっては、地面を深く掘って、柱を埋めるための基礎工事が必要になります。

そのため、何度も工事をやり直せるものではありません。また、面積が10平方メートルを超える場合は、建築確認申請も必要になります。

設置した後で、「もう少し屋根を長くしておけばよかった」「玄関先まで梁を伸ばせばよかった」と後悔しても、追加で工事するのは大変です。

建物を建てる時と同じくらい、念入りに計画する必要があります。

外構エクステリアの株式会社ノエルにお問い合わせいただければ、お客様のイメージされていることをお聞きした上で、お客様のご希望に沿った具体的な提案をさせていただくことができます。

まずはお気軽にお問い合わせいただければと思います。

参考・画像引用元
https://www.lixil.co.jp/lineup/carspace/carport_sc/